奥深い現代音楽の世界を知ろうの森。スタジオに作曲家の新垣隆さんと山本和智さんが登場。現代音楽とは20世紀から始まった新しく挑戦的な音楽のこと。アメリカの作曲家ジョン・ケージが作曲した「4分33秒」は4分33秒間一切演奏が行われない異色の楽曲。人間が出す心音や呼吸音も音楽として認識した作品。「奇をてらってるとしか思えない」と評するひとりさんに山本さんは「例えばパリコレって頭にスカート履いたりするじゃないですか。あれって何だって思いません?あんなの着て歩く人いないでしょ?でもあれって素材とはなにか、色彩とはなにか、人間の形ってそもそも何だっていうような疑問を極端な形で表してるんだと思うんですよね。現代音楽もまさに同じで、音ってなんだ?楽器ってなんだ?っていうことに揺さぶりをかけている」と解説した。新垣さんが「エリーゼのために」をクラシック版と現代音楽版に分けて演奏。両方を聞き終えたひとりさんは難しい顔をしながら、「クラシックのほうがよかったです」と正直に答えた。