カプコムの社内スタジオでは人間の動きをデータ化し、ゲームキャラの動作に反映させる「モーションキャプチャー」の作業が行われていた。キャラクターに合わせ、プロのボクサーやレスラーなどの専門家を招聘している。「ストリートファイター6」の総監督を務めるナカヤマ氏はファン歴30年のガチオタクでもあり、開発に5年の月日を費やしていた。モデラーのナカヒラ氏はA.K.I.のCG制作を任され、冷酷なキャラにふさわしい表情を模索。キャラクターの速度や攻撃力などを決めるオシゲ氏は趣味でeスポーツ世界大会に参戦している。ヨシダ氏はA.K.Iの超目玉技を4ヶ月かけて制作し、先輩に識見を仰ぐと、再挑戦を促された。2日後、毒煙感を強調した技へと仕上がったが、「最初の煙が大きくていい」と指摘された。なお、終業後のメンバーの楽しみが開発中のゲームのレクリエーション。