昨日、AIのリスクに対応しながらイノベーションを促進するためのAI法が、参議院で可決・成立した。AI法では、AI開発者・利用者らがリスクを減らすための指針を国際的ルールに沿い整備することを規定した。また、法律の施行から3か月以内に、首相を本部長とし、全閣僚参加のAI戦略本部を立ち上げるとしている。AI技術の目まぐるしい変化のため、戦略本部を中心に情報を収集し、課題やリスクが見つかったり、AIによる社会問題が起き、国民の利益が侵害されるなどすれば、原因を分析し対策を検討するという。また、付帯決議には、児童の画像などを使いAIで生成したディープフェイクポルノについて、厳正な取り締まりや被害者保護を行い、サイト管理者などへの削除依頼を強化し、被害者による告訴の負担軽減など支援を行うことなどを盛り込むとしている。