ケニアのカンフー人気は社会的問題が関わっているようだ。それが若者のアルコール依存。18歳未満に酒類の販売は認められていないのに飲酒開始の平均年齢は16歳で25~30歳の7人に1人がアルコール依存症になっているという。そのため政府はアルコール乱用を阻止すべく店での酒類の提供を平日は午後5時から午後11時までに制限し、違反店への取締も強化している。また街で経営できるパブの数を1軒に制限するなど様々な対策を打ち出している。しかし制限が強まると密造酒が出回るようになったという。密造酒はアルコール濃度などの基準を満たしていないうえに不衛生な環境で作られているため、摂取自体が危険なものも多いという。また、アルコールを急速に吸収するために直腸からアルコールを摂取するというとんでもない方法が若者の間で流行していて、政府機関は命を落とす危険があると警鐘を鳴らしている。こうしたなかでアルコール依存症から回復するために心と体を鍛えるカンフーが人気になっているという、などと伝えた。
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