今日行われたソフトバンクグループの株主総会。孫正義会長兼社長がグループのトップとして表舞台に出てくるのはおよそ8か月ぶり。ASI(人工超知能)の実現を語った。人間を超えたレベルの知能を持つAI(人工知能)のこと。孫氏はASIが今後10年以内に誕生し、ASIとつながったロボットが人間の代わりにさまざまな仕事を担うようになると力説。そのため、ロボット系企業を続々と傘下に入れていると説明した。2016年に買収した英国の半導体設計企業、アームが設計した半導体が生成AIを支えるデータセンターやロボットには必要になると強調。エヌビディアなどの他の企業と協力しながらASIの実現に向け、尽力していく姿勢を見せた。2017年にビジョンファンドを始動し投資会社の色彩を強めてきたソフトバンクグループ。過去にはこれまで投資してきた企業のうち上場などを果たした企業を「金の卵」と表現。好調ぶりを強調し、先見の明をアピールした。孫氏は株主総会でかつて米国の半導体大手エヌビディアに対し買収を提案していたことも明かした。さらにビジョンファンドの業績を上げるため、5%程度、保有していたエヌビディア株を売却したことへの後悔も吐露。今日日経平均株価は前の日から、ほぼ横ばいだったがソフトバンクグループの株価は3%ほど下がった。一方株主からは好意的な意見も聞かれた。