自動車の販売台数で世界1位のトヨタ自動車と3位の韓国・現代自動車が韓国でモータースポーツのイベント「Hyundai N×TOYOTA GAZOO Racing Festival」を初めて共同開催した。今月、現代傘下のロボット開発企業がトヨタの米国の研究子会社と提携。2社の共通点は水素。会場では両社とも水素コンセプトカーを披露し水素に注力する姿勢を示した。現代自動車・張在勲社長は自動車分野だけでなく鉄道や製鉄などあらゆる業種で水素を活用していくことを強調。現代は2033年までに水素燃料電池の開発などに5兆7000億ウォン(およそ6300億円)を投資。また米国GM(ゼネラルモーターズ)と車両の共同開発や水素などクリーンエネルギーなどの分野で将来の協力関係を模索することでも合意している。現代自動車の水素で動く公共のモビリティシステムは車椅子の人など、いわゆる交通弱者に配慮したモデルで水素社会を前提とした社会を強化している。一方のトヨタもドイツのBMWと燃料電池車の開発で提携を発表。今月開催された展示会では水素を持ち運びできるカートリッジを披露するなど水素ビジネスを推進している。韓国MBNでは2社の接近をめぐり次世代モビリティに力を入れる中国勢の存在感が増していることから両社が協力を拡大する可能性があると報じた。専門家はこうした協力はモータースポーツ分野の枠を越えて拡大すると指摘する。
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