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「カバロスランドリー」 のテレビ露出情報

真山が向かったのは、東京・日本橋にあるアパレルベンチャー「hap」。デザインだけではない機能性を売りに、業界大手からも一目置かれる存在だという。本日の開拓者はhap社長の鈴木素。名前のとおり、素材の力でアパレルに革命を起こそうとしている。hapでは「カバロス」という機能性がある生地と、それを使った洋服を製造、販売している。「カバロス」は「相反する」という意味を込めた造語。1つの服になんと10種類以上の異なる機能を持たせることができる。早速その実力を見せてもらった。このTシャツには表と裏で異なる機能がある。取り出したのは醤油。表面は軽い撥水加工で汚れをはじく。しかし、しばらくすると吸収する。裏は吸水拡散加工で汗を広げて乾きやすく、表と裏でまったく逆の加工だ。更に水につけると汚れが浮き上がってきた。このまま1分ほど浸すと、醤油の染みがほぼ落ちた。実は布の表面には水とくっつきやすい物質が塗られている。醤油より水を吸い寄せるため汚れが落ちるという。「カバロス」は現在、しまむらやSHIPSなどの大手を含む30社で採用されている。そんな「カバロス」は既製の服に後から機能をつけることもできる。冷感機能ならキシリトール、消臭機能ならグレープフルーツ由来など、機能に合わせて約200種類の成分を独自の分量で配合し、衣類に染み込ませる。去年9月には「カバロスランドリー」という一般向けのサービスをスタート。手持ちの服に好きな機能をつけることができる。自宅に眠るお気に入りの1着も高機能の服に。
実は鈴木が着ているTシャツも、猛暑の夏にありがたい光触媒で汚れや臭いを分解する機能が。他にも、特殊な編み方で高い伸縮性があるジーンズを鈴木が突然履き始めた。女性用のウエスト70cmのジーンズは、ウエスト100cmを優に超える鈴木にはかなり厳しそうだが履けた。驚くほど伸びる生地には製造するサイズを減らす狙いがある。更に洋服以外にこんな展開も。枕とブランケットは汗を吸って蒸発させ、気化熱で冷やすという生地を使っている。更に表面には冷たく感じる加工も。他社商品と比べてみると、手から伝わった熱がカバロスのほうが早く下がることがわかる。今年8000枚を販売した人気商品。
大学卒業後、繊維商社に就職した鈴木が、海外工場で目にしたのはアパレル業界の現実だった。価格を下げるために大量に生産するが、世に出る商品の約50%が売れ残り、捨てられるという現実。そこで2006年に独立し、hapを設立。様々な機能をつければ捨てられない服を作れるのではないか。アパレル業界の闇への鈴木の挑戦が始まった。このあと多機能をうたうアパレルの開発の最前線へ。

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