現在の小学生は髪の長い小学生を多数見かけるが、当時は肩より長い髪の児童はほとんど見当たらなかった。昭和の時代といえばショートカットの女の子が多く、男子もスポーツ刈りや丸坊主といった短髪が多かった。当時、短髪が多い理由の1つと思われるのがシラミ対策となっていた。戦後から全国でシラミを駆除するため頭にかけるDDT噴霧なるものが行われていたのだが、1971年にDDTの製造・使用が禁止になった。さらに当時は毎日シャンプーする習慣もなかったため1982年にはシラミ患者はピークとなっていた。そういったシラミ対策の理由からか男女ともに短髪だったのである。しかしその後シャンプー習慣が見直され、新たなシラミの駆除薬の開発もあり一時的にシラミの寄生は抑えられたという。