アメリカ企業のESG離れが進む理由について、アライアンス・バーンスタインのジハン・マー氏は「2023年は米ESGファンドにとって資金流入もパフォーマンスも厳しい年だった。2021年には700億ドルを超えるESGの資金流入があったが、2022年には約150億ドルに減速し、2023年にはマイナスに転落した。反ESG政治が大きな要因だ。現在までに、アメリカでは30以上の州で反ESG法が提案されている。ESGが成功するために良好な政治環境は必須ではない。2020年はESGがアメリカで本格的に普及した年だったが、その年の政治環境は反ESGだった。そんな中ESGの資金流入を牽引したのは、ESGのパフォーマンスが非常に良かったことだ。再生可能エネルギーのパフォーマンスは、前の年と比べ2倍以上だった。今後のESG業界のためすべきことは、2024年のパフォーマンスを好転させること」などと話した。