圧巻の茅壁を作るために里にやって来たのは母屋の屋根を葺いてくれた会津のかやぶき職人である小椋竹彦さん。そもそも茅壁とは名前の通り茅を束ねて葺かれた壁のこと。今回の茅壁は親方や隈さんとも相談しながら編み出したオリジナルの方法である。なので皆さん作るのは初めてであった。そこでまず最初に小椋さんが作ったのが要望は茅の直径を8センチにすることだったのでそれ用の型を自作。前例のない茅壁に小椋さんも手探りで作業を進める。使うのは茅壁屋根で余った茅と足りない分が小椋さんが会津から持ってきた。ここで所ジョージが小椋さんから茅壁作りを教えてもらうこととなった。茅を麻紐で縛っていくが、巻いている麻紐の間隔を広くして縛ることも隈さんのこだわりである。1本で終わりではなくこれをどんどん作っていくが、なぜ内側の壁を茅壁にしたのか。天井を内側から見上げると見える茅から目線を下に下ろしても茅が連続して見える縄文時代の住居のような風合いを感じられるのではないだろうかとのこと。6日間かけてかがくのさとオリジナルの茅壁が完成。
