サンフレッチェ広島は前節まで挙げた66得点はリーグで圧倒的1位。その秘密を攻撃のタクトを振るう松本泰志選手に聞くと「ゴール前に人数をかけられている」と好調の要因について語っている。クロスボールが入ると選手が次々とゴール前へ走り込み得点に結び付ける。松本がクロスボールに対して近い位置ニアサイドに走り込んだことで相手ディフェンス3人を引き付けた。サッカー解説者・中澤佑二は「よくある決めごとの1つだが、徹底してそれをシーズン中に戦術として落とし込むって意外と難しい。ということは、きっとシーズン中でもゲーム形式のトレーニングの中でそういったことをやっているんじゃないかなと思う」とコメント。決め事が徹底できたことでクロスボールからのゴールが今シーズン大幅に増えた。そして、松本選手がもう一つゴール量産の理由を教えてくれた。サンフレッチェはこぼれ球奪取数もリーグナンバー1。こぼれたボールを拾ってつなぎ、さらに相手がクリアしきれなかったこぼれ球を再び拾って。最後は、松本選手が鮮やかなシュートでゴールに結び付けた。中澤は「こぼれ球って、すごく大事だ。守備から攻撃へ切り替えを早くすることで、2次攻撃、3次攻撃を増やす、なので、これも実戦形式の練習の中で決め事として徹底されているんじゃないか」とコメント。更に優勝の行方については「どのチームも非常に難しいので、最後の最後までもつれるんじゃないかなと、僕は予想する。町田もまだチャンスはある。」とコメントした。