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「FORTRAN」 のテレビ露出情報

コンピュータへの指令は、人間の「こうしたい」をプログラミング言語で書いたソースコード(命令書)を介して0と1の組み合わせをコンピューターに伝えることによって行われる。1940年代、初期のコンピューターは巨大な計算機で、スイッチのオンとオフで計算させていた。しかしそれでは大変なので、スイッチのオンとオフに0と1による二進法を用い、自動化させるようにした。それを便利に進化させたのがIBMで働いていた数学者ジョン・ワーナー・バッカス。1954年、月の位置を計算する仕事をしていたバッカスは、数式を使って出した数値を0と1に変換してコンピューターに読ませていたが、「式をそのままコンピューターが理解できたら?」と考え、人間が使う数式や単語がコンピューターに理解できる0と1に変換(コンパイル)されるシステムの開発に取り組んだ。そして、プログラミング言語「FORTRAN」が誕生した。その後、パーソナルコンピューターが普及したことも有り、プログラミング言語は増えていった。中でもBASICというプログラミング言語は一般公開され、これがきっかけでビル・ゲイツはウィンドウズのパソコンを生み出すことになった。その後、計算以外にも執筆やゲーム開発など様々なソフトウェアが開発されていった。その後、インターネットが爆発的に普及すると、個人が情報やコンテンツを得るため簡単にウェブサーバーにアクセスしたいなど様々な要望に応えるため、それぞれに適したプログラミング言語が開発されていった。スマホが誕生するとアプリ開発向けの言語も作られていった。今特に注目されているのがAI開発で、Pythonという言語が使われている。Pythonはシンプルで初心者でも理解しやすいことや、ライブラリ(再利用可能なプログラム)の豊富さなどから人気となっている。2021年、アメリカの研究機関が自動プログラミングAI「Codex」を発表した。「こうしたい」と伝えればその言語に応じてAIが自動でプログラミングを行ってくれる。コードを書くことなくプログラミングができ、簡単にウェブサイトやアプリを作れる「ノーコードソフト」も続々と出来ている。日本では2020年から小学校でプログラミングが必修化した。そこではSCRATCHというビジュアルプログラミング言語が使われている。コンピューターが当たり前に存在する世の中になり、社会を理解することとプログラムを理解することが等しい意味を持つようになってきたことなどが小学校からプログラミングが教えられるようになった理由。今は誰でもプログラムできる時代になり、与えられたメディアを使うだけでなく自分でメディアを作っていくことが必要となる状況も増えていき、それを実現できるプログラミングの重要性はますます増えていくと思われる。

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