今回のサミットで取りまとめられる予定の首脳宣言には、G7各国が生成AIの安全性に関する認証制度の創設に取り組むことを盛り込む方向で調整が進められていることが分かった。生成AIを巡っては、文書や画像の作成などさまざまな業務の省力化につながることが期待される一方で、著作権の侵害や偽情報を拡散するリスクなどが指摘されている。こうした中、G7では開発者を対象にAIの能力や限界を明確にすることや、AIが作成したコンテンツかどうかを利用者が見分けられる手段の開発・導入などを求める行動規範を取りまとめている。関係者によると、G7サミットの首脳宣言では「行動規範」を守ってAIの開発に取り組む組織を認証する新たな制度の創設に各国が取り組むことを盛り込む方向で調整が進められていることが分かった。