馬渕磨理子さんに話を聞く。「前回の為替介入の水準である160円を超える動きになっているので、金融当局も十分意識しているかと思う。前回の為替介入は短期間で4円もの円安が進んだタイミングで行われた。現在の為替はじりじりとした値動きなので今すぐの介入はしにくい状況」などと話した。また「背景にあるのはアメリカで、利下げを行うと日米の金利差が縮まり為替は円高に振れる。アメリカが利下げをちゅうちょしているのは他の国のケースを参考にしている節がある。物価高にブレーキをかけるために利上げをしてきたが、景気を冷やし雇用にも影響が大きいので長くは続けられない。カナダが利下げに踏み切ったが物価高が予想外に加速した。」などと話した。日銀が発表した3月末の家計の金融試算は昨年同時期と比べ約7%増えている、今は投資家が株式の配当を受け取る時期で再び投資に回されるが一部個人消費にも回るのでGDPにはプラスに寄与するなどと説明し「国民が国内に投資し、企業や個人に循環する仕組みづくりに力を入れていく必要があるというふうに思う」などと話した。