今回のG20サミットは中国、それからグローバルサウスと呼ばれるブラジルなど新興国や途上国のリーダーたちの存在感が高まる会議となった。会議ではブラジルのルラ大統領が掲げる先進国と途上国の間の格差是正や、途上国がより影響を受ける気候変動対策への強い取り組みについての議論が多くを占めた。一方で退任間近の米国のバイデン大統領はウクライナ支援を訴えたが議論には多くの時間が割かれず、欧米の国々からは不満の声が漏れているもよう。中国の習近平国家主席はグローバルサウスの一員だとして途上国支援を表明。更に英国、ドイツ、フランスの首脳と相次ぎ会談を実施するなどトランプ氏の大統領就任前に対中包囲網の切り崩しに向け前進する形となった。