スピードスケートの稲川くるみ選手の強みはスタートからの加速。昨シーズンW杯女子500mの総合成績で6位に入った。好成績の背景には4年間所属していたナショナルチームを離れるという決断があった。専属コーチや切磋琢磨できるチームメイトもいない一人での再スタートだった。一人になったシーズンの中盤、自分なりに考えてやってきたことが成果となって現れた。W杯3位で自身初の表彰台だった。そして勝負のオリンピックシーズン、稲川選手は一人での練習を基本にしながら高校時代の恩師・後藤さんにアドバイスを求めている。自ら選んだ道を正解にするために稲川選手は覚悟を持ってオリンピックシーズンを迎える。