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菊間千乃は去年10月18日に自身のSNSで軽度の突発性難聴を患ったことを公表。突発性難聴はある日突然、片方の耳（ごくまれに両耳）の聞こえが悪くなる原因不明の疾患。2013年度の調査では全国の発症者数が年間約8万人であると推定された。聞こえが悪い以外にも、耳鳴りがあるという人が77.8％、めまいがあるという人が35.3％。菊間千乃のケースを紹介。去年9月中旬以降、プログラミングの勉強を始め、睡眠時間が2～3時間の生活が続いた。去年10月上旬、会議後の打ち上げで聞こえに違和感を感じ、2日後に耳鼻咽喉科を受診すると、軽度の突発性難聴の診断を受け、内服治療を開始した。去年10月末には聴力の回復が確認された。菊間千乃は「本当に急に聞こえなくなるので驚いた」などと話した。耳鳴りの音などは個人差があり、気づきやすい人とそうでない人がいる。耳鳴りで眠れない人もいる。菊間千乃の突発性難聴時の生活を紹介。会議では読唇術を使っていた。また、会話は至近距離で行っていたという。毎朝、「きょうは聞こえるかな」と思いながら、テレビをつけていた。突発性難聴の年齢別の患者数は男女共に60代が最多。ただ、高齢者がなりやすいわけではない。若者から高齢者まで幅広く発症する病気。超高齢化社会で70代以上の患者も近年は増えているという。突発性難聴になりやすい人はストレスが多い、睡眠不足、疲労の蓄積、糖尿病など。生活の中で睡眠時間を削り、仕事のストレスやプレッシャーを感じている人が多い。
突発性難聴の代表的な症状は耳鳴りがやまない、突然聞こえにくくなる、音が重なって聞こえる、エコーのように響く、耳に圧迫感や耳閉感、めまい・吐き気。完全に元に戻らないケースもある。治療をするも回復せず、継続的な耳鳴りで精神的に不安定になった人もいるという。68歳の男性は重度の突発性難聴と診断され、1週間入院して治療。最初の2日間は寝たきり状態だった。めまい・吐き気は回復し、退院したものの右耳の難聴は完全に回復しなかったという。内耳の神経細胞は精密機械のようなもので、一度壊れてしまうと治らない。早期に治療することが大事だという。有毛細胞が音を感じ取り、脳へ伝えることで音が聞こえる。有毛細胞が傷ついて壊れると、音を感じ取りにくくなり、難聴になる。
突発性難聴が治る割合は1（完治する人）：1（改善はするが完治しない人）：1（治療効果がない人）。突発性難聴の治療は早ければ早いほど良い。発症から1週間を過ぎると治りが悪くなるという。音は外から空気の振動として伝わり、内耳で電気信号に変換して脳へと伝える。内耳で障害が起きると、難聴になる。突発性難聴の1つ目の原因は内耳への血流が急に途絶え、“耳の梗塞”のような状態になること。2つ目の原因はウイルス感染によって内耳の神経細胞が壊されること。2か月程度で治癒させないと、それ以降は改善する可能性は低いという。治療法は規則正しい生活。食事・睡眠を同じ時間にとる。睡眠時間をしっかり確保する。内耳の炎症を抑えるステロイドホルモンを内服したり、鼓膜の中に注射するなどを1週間集中的にやる。血管拡張薬・循環改善薬を使い、内耳の血流障害を改善させ、傷ついた末梢神経を修復させるビタミン剤もとる。治療しても改善されず、耳鳴りや難聴などの後遺症で精神的な苦痛や日常生活に支障がある人は出てくる。そうした人は補聴器などで生活の質を改善することができるという。補聴器を付けることで耳鳴りが改善する。突発性難聴は基本的には繰り返す病気ではないと言われている。