タイ・カンチャナブリを走っているのはかつてタイとミャンマーを結んでいた泰緬鉄道。第2次世界大戦中に当時の旧日本軍が物資の補給路として建設した。映画「戦場にかける橋」の舞台としても有名で列車は多くの観光客で賑わっている。この鉄道のい建設をめぐってはつらい記憶がある。旧日本軍が捕虜にした連合国軍の兵士などに過酷な労働を強要し、10万人以上が犠牲になったといわれ死の鉄道とも呼ばれている。鉄道のそばにあるJEATH戦争博物館には蒸気機関車や当時の武器が展示されている。博物館はコロナ禍で客が途絶え、資金繰りが悪化したため近く閉館することが決まった。戦争の悲惨さを後世に伝えたいとオーナーのジャンシリさんは、展示ブースを別の場所に移し記憶をつなぐ決断をした。