火力発電で国内最大手のJERAは大手電力会社とともに、需要を超えて発電した「余剰電力」が出た場合には、そのすべてを市場に流通させることが国のガイドラインで決められている。経済産業省の電力・ガス取引監視等委員会によると、JERAは去年10月までの4年半の間、余剰電力のすべてを市場に出さず、相場操縦にあたる行為をしていたという。経済産業省は「市場に重大な影響をもたらした」として、JERAに対し、電気事業法に基づく業務改善勧告を行った。12月12日までに社内システムの総点検や再発防止策を報告するよう求めている。