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「JR九州のHP」 のテレビ露出情報

「はやとの風」の客室乗務員に駅弁を渡した数日後「車内で売りたい」と電話がかかってきていた。彼女たちはたった1個の駅弁を分け合い、その味に感動して本社に直談判していた。それは山田さんが目指した自然の味・素材の味の素晴らしさが伝わった瞬間であった。素材のすごさや出来上がるまでの苦労を弁当で表現しているのだという。賞味期限は手書きで書いており、箸袋もお手製となっていた。その努力の結晶が口コミで広がると、2007年には九州駅弁グランプリで1位を獲得した。翌年再び1位に輝くと、ついには地元のテレビ局も取材に来るようになるがそれでも事業を拡大しなかったのは理由があった。地元テレビ局の取材直前に思わぬクレームが入ってしまい暗い顔で取材を受けてしまうと、生放送を見ていた人から励ましの電話が来て号泣してしまう。そして後日、別のテレビ取材では「家族でできるだけのことでやっていきたいと思います」と話していた。こうして“幻の駅弁”となった今でもデパートなどに出店せず、分相応の数だけを1つ1つ丁寧に作り続けているという。その姿勢と本物の味にほれ込んだ取材ディレクターは駅弁のファンだという地元企業の社長が研修に訪れた客に振る舞うと聞き現場に駆けつけると、初めて食べるという現場の若者たちにも「感動しちゃった」などと話していた。本拠地となる嘉例川駅には2022年に「はやとの風」が運行終了となり、今年8月には豪雨の影響で普通列車さえ駅に来ることができなくなっていた。それでも車で駅に来る客はあとをたたず、効率・スピード重視の現代社会に逆行し手間暇を惜しまないその味が若者にまで受け入れられていた。

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