川崎市にあるJR登戸駅。3月中旬、駅のホームにはドラえもんの発車メロディを最後に記録しに来る人が多くいた。作者の藤子・F・不二雄さんがかつてこの辺りに住んでいたことから、登戸駅の発車メロディーに使われていた。4つ離れた武蔵溝ノ口駅では、歌手の平原綾香さんの母校があることから「Jupiter」が使われていた。しかし、ワンマン化によりご当地の発車メロディー廃止が発表されていた。運転士1人になるため、駅で車掌が行っていた発車メロディーのボタンを操作できなくなるという。JR東日本が首都圏主要路線をワンマン化するのは初めてのこと。その先陣が、東京の立川駅と神奈川の川崎駅の間を結ぶ南武線になった。朝のラッシュ時は約3分間隔で運行し、山手線並み。
2月下旬、ワンマン運転開始の16日前。南武線の運転士と車掌たちのオフィス、車掌約120人・運転士約150人が所属している。その中の1人、運転士歴8年の芝田裕太さん。運転士の必須アイテム、鉄道時計、マスコンキー、を見せてくれた後、乗車前のアルコール検査を行っていた。この日、芝田さんはワンマン訓練を受ける。通常運行の車両を使い、実際にワンマン運転を行うという。乗客が乗っている状態で、いつもは車掌が担当している社内アナウンス、ホームの安全確認とドア開閉を行う。訓練のため、指導担当が同乗している。車掌の仕事だった「ホームよし」の声出し確認を忘れてしまう場面があり、指導担当から指摘が入った。その時、緊急停止を行いメモを取り出した芝田さん、電車に取り付けていた正面カメラの映像を見ると、緊急事態を知らせるランプが点灯していた。芝田さんは即座に反応し緊急停止させたのだった、無理な横断など踏切の危険を知らせる信号だった。その後、これまで車掌が担当していた車内アナウンスを行い、運転士の業務である指令室への報告を行い、安全確認を行って再び車内アナウンス。緊急停止から3分後、運転再開した。約40分におよぶ実践訓練を終了した。
社長に「ワンマン化について不安に思う人もいるのでは」と聞いてみた。喜勢社長は、きちんと段階を踏んで安全性を確認しながらやっている。車掌が乗務しなくても安心して乗降できるような、技術的な開発もしていると話した。JR東日本は、ワンマン化に向けて10年以上前から準備してきたという。シミュレーターを使って、運転士全員が訓練を重ねてきた。客の安全性を高めるため、ホームドアを南武線の全ての駅に設置。営業が終了した深夜の時間帯を使い改善を進めてきた。緊急時には、乗客と司令員が直接会話できるようにするなど、運転士を補助するシステムを構築してきた。
2月下旬、ワンマン運転開始の16日前。南武線の運転士と車掌たちのオフィス、車掌約120人・運転士約150人が所属している。その中の1人、運転士歴8年の芝田裕太さん。運転士の必須アイテム、鉄道時計、マスコンキー、を見せてくれた後、乗車前のアルコール検査を行っていた。この日、芝田さんはワンマン訓練を受ける。通常運行の車両を使い、実際にワンマン運転を行うという。乗客が乗っている状態で、いつもは車掌が担当している社内アナウンス、ホームの安全確認とドア開閉を行う。訓練のため、指導担当が同乗している。車掌の仕事だった「ホームよし」の声出し確認を忘れてしまう場面があり、指導担当から指摘が入った。その時、緊急停止を行いメモを取り出した芝田さん、電車に取り付けていた正面カメラの映像を見ると、緊急事態を知らせるランプが点灯していた。芝田さんは即座に反応し緊急停止させたのだった、無理な横断など踏切の危険を知らせる信号だった。その後、これまで車掌が担当していた車内アナウンスを行い、運転士の業務である指令室への報告を行い、安全確認を行って再び車内アナウンス。緊急停止から3分後、運転再開した。約40分におよぶ実践訓練を終了した。
社長に「ワンマン化について不安に思う人もいるのでは」と聞いてみた。喜勢社長は、きちんと段階を踏んで安全性を確認しながらやっている。車掌が乗務しなくても安心して乗降できるような、技術的な開発もしていると話した。JR東日本は、ワンマン化に向けて10年以上前から準備してきたという。シミュレーターを使って、運転士全員が訓練を重ねてきた。客の安全性を高めるため、ホームドアを南武線の全ての駅に設置。営業が終了した深夜の時間帯を使い改善を進めてきた。緊急時には、乗客と司令員が直接会話できるようにするなど、運転士を補助するシステムを構築してきた。