高橋暁子さんによると、小学5年生で過半数、中学1年生だと8割以上がスマホを持っていて、学校から貸与されるGIGAスクール端末でもSNSを利用できる。ほとんどのSNSは13歳以上が対象と規約で制限されていて、LINEも「12歳以上を推奨」となっているが、かなり小さな子がアクセスしている状態だという。文部科学省が発表している小学生のパソコンや携帯電話等で誹謗・中傷や嫌がらせ等の被害件数は2014年から10年で7倍以上に増加した。石井光太さんは子どもたちが無意識に加害者になっていると指摘した。石井によると「SNSいじめ」は、(1)拡散型いじめ、(2)コミュニティ-内いじめ、(3)ニュアンス型いじめの大きく3つに分類される。(1)拡散型いじめは、恥ずかしい画像や動画をSNSにアップして拡散、SNSアカウントをなりすまして過激な発信を行うなどがある。「あいつを貶めてやりたいから共有する」というよりも、何でもかんでも共有する感じだが、やられた方は「いじめ」だと感じるという。高橋は拡散型いじめの場合、転校などをしても「いじめ」が続いてしまい、デジタルタトゥーになっているケースも多いと指摘した。(2)コミュニティ-内いじめは、LINEのプロフィール画面で悪口を書く、インスタグラムのストーリーズ機能で悪口を書くなど、特定コミュニティーのメンバーだけに伝わる形で行われる「いじめ」。石井は見つかっても言い訳できるし、自分はそのつもりはなかったと主張できる。後で問題にならないようにするのが、今の子どもたち世代にとっては当たり前で「いじめ」が発見しづらく、苦しんでいる子どもたちが増えていると語った。高橋はSNSいじめは帰宅後や長期休暇の間も24時間365日ずっと続く。子どもの世界は狭く、自分以外が全て敵だと思って追い詰められてしまうと語った。(3)ニュアンス型いじめは、ネットスラングを悪口として使う「いじめ」。具体例としてスポーツでミスをした子どもに対するメッセージのやり取りを紹介した。高橋はSNSいじめは、いじめる側のコストが低いが、いじめられた側には最大限の痛みを与える。相手の傷ついた顔を見ることもなく、いじめる側に都合が良いツール。オンラインと対面ではコミュニケーションが全く異なると指摘した。石井は家庭ではSNSと距離を取ることも必要で現実に居場所がある子はSNSいじめをしない、高橋は小さな失敗を繰り返しながら練習することが必要と語った。
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