今回の物語は、神奈川県葉山町の相模湾を見渡せる皇族の元別邸。大正3年東伏見宮家の別邸として創建、2017年には登録有形文化財に指定されるも老朽化で維持管理が困難に。貴重な文化財を残したいと、地元の有志によって2025年皇族の元別邸は、結婚式やアニバーサリーに使われる施設に生まれ変わった。元応接室は、祝いの宴が開催できる豪華なテーブルを備え付け、隣の元ダイニングは演奏会が開けるホールに。そして2階は、かつて皇族が使っていたプライベートスペースが、1日1組限定の宿泊施設になった。結婚披露宴を終えた新郎新婦が、優雅な気分で泊まっていくという。東伏見宮家の菊紋が入った椅子は、今でも使われている。