午後、都内で開かれたある発表会の様子。幻想的な音楽が流れる薄暗い会場をよく見ると人々が横になっている。これは睡眠と音楽の可能性探求を目的としたプロジェクトの発表会で参加者は横になっているのだ。今日は世界睡眠学会が健康的な睡眠の重要性などを広めることを目的に定めた”世界睡眠デー”。世界各国の平均睡眠時間（OECDより）で日本は7時間22分。調査対象の33カ国中日本は最下位となっている。そんな日本で進む睡眠ビジネスの最先端を取材した。小山内キャスターが横になるのは好みに合わせカスタマイズが可能なオーダーメイドマットレス。専用の測定器で計測したデータをもとに独自のアルゴリズムで導き出した理想の寝姿勢・寝心地をつくり上げるという。約3万通りのマットレスが出来上がるとのこと。姿勢保持に重要なコイルユニット・生地などがカスタム可能。シングルサイズで35万円からオーダー可能。一方で都内の家電量販店には睡眠の質向上が期待される最新家電があった。複数の突起物が細かく動き目元の筋肉をほぐす目のマッサージ機。担当者は「目元の筋肉が緊張すると目がかすんだりとかストレスを感じたり睡眠の質が良くなくなってしまったりっていう形があるので筋肉をほぐしてあげることで生活の質を上げることにつながっている」と話した。都内で行われていた快適睡眠フェアは平日にも関わらず賑いを見せていた。会場にはベッドや枕など睡眠グッズの他、より良い睡眠を促すためのグッズなどが体験できるブースも。来場者は「寝やすいヨガとか教えてもらえたので寝てみようと思います」「これぐらいの枕が理想的っていうのを分かるような体験をさせてもらいました」と話した。日本人の睡眠不足解消に向けた動きはようやく朝を迎えそうだ。