歴代最多の107人となった明桜高校吹奏楽部だが、コンクールに出場できるのは最大55人。メンバーは都内オーディションで決定する。運命のメンバーオーディション当日、スタッフは佐々木まひろさんに話を聞いた。「ドキドキとかじゃないです。もう冷静にいきます。」などと話していた。オーディション開始した。107人中1位で合格したのは、佐々木まひろさんだった。彼女はコンサートミストレスも務めている。8月2日は秋田県大会。最終調整している「Time for Outrage!」は、今年明桜高校がコンクールで演奏する楽曲。まひろさんのオーボエソロがあり、本来の楽譜ではソプラノサックスのソロだという。先生は作曲者に許可をとり、オーボエに変更したというこだわりのソロとのこと。本番まであと5時間、さっきまで出ていた音が突然出なくなってしまった。オーボエなしで練習を続けること10分、佐々木さんが戻ってきた。リードが欠けてしまったのだった。その後練習は何事もなかったかのように続いたが、佐々木さんは最後まで涙を流し続けていた。本番直前、楽器の状態を最後まで確かめてステージへ。オーボエソロでは大役を無事に勤め上げ、演奏終了した。そして成績発表。金賞を獲得し、7つある金賞団体の中から、東北支部大会へ進む4団体が発表される。東北支部大会への出場も決まった。あとは、全国金賞への試金石「高橋紘一賞」3年連続なるか。高橋紘一賞は、秋田県立秋田南高等学校が受賞した。
