齋藤悌子さんは沖縄・宮古島出身で、現在は石垣島在住。1953年に18歳から米軍基地で歌い始めた。去年人生初のCDを発表し、今年2月に東京のI’M A SHOWでライブを行い「My Funny Valentine」などを披露した。学生時代はクラシックを歌っていた。米軍基地でシンガーとなり、そこでスカウトしてくれたのが今は亡き夫・勝さんだった。ジャズの曲を覚えるときは、勝さんと一緒にレコードを買いに行った。勝さんが譜面を悌子さんに合わせて書いてくれた。米軍基地では「Danny Boy」をリクエストされることがとても多かった。この曲は戦地へ赴く息子を送り出す歌だった。30歳で沖縄を離れ夫のふるさとの千葉へ移り、それからしばらく育児に専念した。しかし、お姑さんの後押しで再び歌手として復帰した。