米国の民間企業ボーイングが開発した宇宙船「スターライナー」は、日本時間午前7時すぎ、ISS(国際宇宙ステーション)から無人のままで分離した。2人の宇宙飛行士を乗せたスターライナーは今年6月に打ち上げられISSに到着したが、装置に不具合が見つかったためNASAは安全性を考慮し、スターライナーでの有人帰還を断念した。米国人宇宙飛行士2人は当初1週間だった滞在予定を来年2月まで大幅に延長し、スペースXの宇宙船「クルードラゴン」で帰還予定。無人で帰還するスターライナーは不具合の解析や設計の改善に活用されるという。