アメリカの関税措置をめぐり、今週合意した日本に続いて行方が注目されているEUとの交渉について、母親の故郷であるイギリス北部スコットランドを訪問中のトランプ大統領とEUのフォンデアライエン委員長が27日に会談することが明らかになった。滞在している大統領の一族の企業が所有するゴルフリゾート施設には大勢の警察官が巡回し検問所が設けられるなどものものしい雰囲気となっていた。今回の訪問でトランプ大統領はイギリスのスターマー首相と会談し、関税措置をめぐる交渉で他国に先駆けて5月に合意した貿易協定について協議するという。交渉への期待感などからニューヨーク株式市場はハイテク関連銘柄が多いNASDAQの株価指数とS&P500の株価指数がいずれも上昇。連日最高値を更新している。トランプ大統領がEUからの輸入品に30%の関税を課すとしている来月1日が迫る中、関税率の引き下げが焦点となる。
