去年7月の中国共産党大会で習近平国家主席は台湾統一への野心を見せた。緊張が高まる中、台湾では軍事演習が進んでいる。11日に行われたNATO首脳会議では中国への懸念が示された。アメリカのブリンケン国務長官は中国外交トップの王毅政治局委員と2か月続けて会談し、台湾海峡の平和と安定の維持の重要性を訴えたが、王毅委員は身勝手な内政干渉を行わないようにと応じた。日本ではきのう・きょうの2日間、台湾有事を想定した政策シミュレーションが民間シンクタンク「日本戦略研究フォーラム」の主催で行われている。今年で3回目となり、国会議員・自衛隊OBに加え、アメリカ・台湾の有識者も参加している。サイバー攻撃への対処が新たな想定として加わった。