NATO首脳会議に出席するため米国を訪問している岸田総理は韓国・尹大統領と会談し、ロシアと北朝鮮が軍事的な協力関係を深めていることに対し、懸念を共有した。ワシントンに到着後、韓国、スウェーデンの首脳と立て続けに会談した岸田総理。強調したのはロシアと北朝鮮に対する危機感だった。尹大統領との会談で岸田総理はロシアと北朝鮮が軍事的な協力を深めていることについて、「地域の安全保障に与える影響の観点から深刻に憂慮すべきもの」だと強調。これに対し、尹大統領も「深刻な懸念を引き起こしている」との認識を示し、米国を含めた3か国で引き続き連携する必要性を確認した。また“アジアとヨーロッパの安全保障は密接に結びついている”との認識を共有し、NATOと連携していく考えで一致した。その後、今年3月、NATOに加盟したスウェーデンとの会談でも同様の認識を共有している。NATO・ストルテンベルグ事務総長がロシアや中国に警戒感を示す中、岸田総理はNATOによるインド太平洋地域への関与を拡大させたい考え。