北口榛花は去年「紅白歌合戦」にゲスト審査員で出演した。注目されたきっかけは去年の世界選手権。この種目で日本選手として初めて金メダルを獲得。パリオリンピックの金メダル候補に一躍、名乗りを挙げた。北口選手の魅力1つ目は、表情豊かな喜怒哀楽。感情を全身で表現し、多くのファンに愛されている。2つ目は、驚異のポテンシャル。小学生のときバドミントンで全国大会、優勝。中学生では競泳の全国大会に出場するなど抜群の身体能力を発揮。高校生になってからやり投げを始め僅か1年でインターハイに出場しいきなり優勝を果たした。持ち味は、肩の強さ。大学に入ると2年間自己ベストを更新できずリオデジャネイロオリンピック出場も逃した。行き詰まった北口は活路を見いだすため単身チェコに渡った。チェコは、世界記録保持者を輩出している、やり投げ王国。師事したコーチに指摘されたのは下半身の弱さ。足腰を徹底して強化し、日本ではほとんどやっていなかったウエイトトレーニングも取り入れ一から体を作り直した。チェコに拠点を置いてから8か月後に挑んだ日本の大会。自己ベストを更新。その後も順調に記録を伸ばし世界のトップへと躍り出た。魅力3つ目は、ここ一番での大逆転。東京オリンピック以降の大会で最も多く最高記録を出しているのが最後の6投目。金メダルを獲得したあの世界選手権でも4位で迎えた6投目で大逆転。オリンピックでも、最後の6投目まで、目が離せない。