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「週間ニュース 豊作 三年つづく」 のテレビ露出情報

昭和8年ごろに制作されたという「農村の秋」という映像。男の子たちが棒で木を叩いて栗拾いをしている。そして、すすきを持った少年たちの映像。すすきは神様の依代。団子は月の形に似せてまんまるに。集めた栗も一緒にお供えする。きょうは秋の風物詩・十五夜のとっておき映像を蔵出し。
「週間ニュース 豊作 三年つづく」(昭和32年制作)。戦後のお月見の様子。「台風の去った9月8日は中秋の名月。心配だった台風の被害も稲作には比較的少なく銀座のネオンの海に上がった月は明るい表情。今年も豊作といううれしい便りが都会にも伝わり。ビールで月見の宴となった」とコメントが添えられていた。
今年は10月6日が十五夜となっている。月を愛でるという習慣は奈良~平安時代にかけて中国から伝わって江戸時代に庶民の間に定着したという。こうしたお月見の行事を今も守り続けている京都の老舗呉服店に注目した番組を発掘。京都・西陣の一角、大宮通りにある老舗呉服問屋。ここの女将もそうした旧暦の行事を祖母や母親から守りついできた。旧暦8月15日の月。中秋の名月の月見は京都の街商にとっても昔から大切な行事の一つ。里芋を煮て実り多い秋の喜びを月の神に祈る。農村が潤えば、領主や寺、神社、公家も潤う。そこに出入りする商人や職人の暮らしも立ち行く。京都の街はそんなつながりの中で栄えてきた。女将は「月は影から闇を照らしてくれる、生活に明かりを与えてくれる。その中に祈りを持っていくというのが素敵な行事と思う」などコメント。こちらの呉服店では13個の里芋を備えている(閏月も数えた1年)。だんごは地域によっていろんな種類のものがある。沖縄県ではふちゃぎ、静岡ではへそだんごというものがあるそう。
沖縄では十五夜に糸満大綱引をする。琉球王国の時代から続いている行事。全長180m、重さ10トンの綱を引き合う。なぜ綱引きなのかというと専門家は「昔話に姥捨山に捨てられた老人に、この時期虫がわいて農作物が食べられて大変だという状況で。若者たちではそれの解決方法がわからなかったので老人に解決方法を聞きに行ったという。そしたらわらで綱を作って引いたあと村はずれで焼きなさいと言われたという。これが発祥。琉球王府からの指示で十五夜に行うことになった。旧暦の15日は月が大きくて明るい。糸満は昼に引くがかつては夜だったと思う。都市化していくなかで昼間に繰り上げたと思う」とコメント。そして沖縄の大綱引きの古い映像「NHKニュース 海外特派員だより」(昭和38年)が紹介された。糸満市の中心部、そこから旗頭を先頭に糸満の住民たちがパレードを行って演舞などを披露して綱引き前の会場を盛り上げる。このパレードが終わるといよいよ巨大な綱が登場。雄綱、雌綱を連結させてひとつの綱にする。子孫繁盛の意味合いも込められているという。綱引きは南北に別れて競われる。勝敗は大切ではなく、綱引きをすることに意味があるのだそう。糸満の大綱引は今年も10月6日開催。糸満の人以外も参加可能。

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