アメリカのトランプ大統領がアメリカの車が日本で売れないのは日本の安全基準などが非関税障壁となっているからだと主張し、日本を批判している。日本国内の新車販売を占める海外メーカーの輸入車の割合は5%程度。日本の自動車市場は国産メーカーが強い。海外のメーカーで比べても、日本国内の販売で上位を占めるのはメルセデス・ベンツやBMWなどのドイツ勢。アメリカの自動車ブランドは年間の販売台数を合計しても、日本国内全体のわずか0.3%。アメリカのブランドの中でも最も売れているジープではエンジンの排気量や比較的小さいモデルを揃えるなど、日本市場の実情を踏まえた販売戦略を取っている。店の担当者は「非関税障壁を感じることはない」と話していた。また、トランプ大統領が非関税障壁と批判する日本の車の安全基準はヨーロッパ各国や韓国などと同じ国際的な基準を採用。これに対し、アメリカは独自の基準を採用。専門家はアメリカの車はサイズが大きく日本の道路事情に合わないことや、燃費性能の低さを指摘した上で、仮に日本が安全基準などで譲歩してもアメリカの車が売れるかどうかは疑問と話している。