生成AIのChatGPTを手がける米国のオープンAIは非営利の組織が統治する構造を見直し、新たな営利企業が事業の運営などを主導する方針を明らかにした。オープンAIは2015年に安全なAI開発を目指す非営利の研究機関として設立され現在は非営利の組織が営利部門の子会社を統治する特殊な構造となっている。オープンAIは27日、非営利の組織に代わって公益性を重視した形の新たな営利企業が事業の運営などを主導する方針を明らかにした。これによって株主などの利益を追求するとともに競合他社と同じように資金を調達できるようになるとしている。一方、非営利の組織は健康や科学などの分野での慈善活動を継続する形で存続するということだ。今回の見直しは巨額の資金を集めやすくして開発を加速するねらいでオープンAIは使命を果たし続けるためにも想像していたより多くの資金を調達する必要があるとしている。