智剣Oskarグループ・大川智宏さんがスタジオで解説。日経平均予想レンジは3万8700円~3万9200円。大川さんは「欧米の株式市場は下落したが、ナスダックなどハイテク株が上昇、為替もちょっとだけ円安に振れているので、下値は堅そう。重要イベント・FOMC(連邦公開市場委員会)、CPI(消費者物価指数)を控え大きく動くことも考えづらい」などと述べた。注目ポイントは『防御力過剰・攻撃力不足』。大川さんは「日本株市場を現した言葉。市場では東証による資本効率化への収益性向上への対策での期待で市場は昨年から大きく上昇。株主還元は年々増加。自社株買いの総額も去年の半分を超える実績。日本企業の純資産が急速に膨れ上がって、それによって収益性は改善どころか悪化している。余剰資金の急増は悪いとは言えなくて、欧米の景気後退や円高も懸念されている。豊富な自己資金は有事の際の機動的な自社株買いの実施で株価を下支えする原資となる。日本株は防御力は高いが攻めの投資先、攻撃力に欠けるというのが今の日本株市場の現状。最大のテーマは株主還元の強化になる。資本を吐き出すため、自社株買いがさらに活発化する可能性が高まっている」などと述べた。