野村グループ・藤井摩耶の解説。藤井さんは「先週発表の消費関連企業の決算は弱いものが多く、インフレが落ち着く中で価格力が下がる飲料や食品関連の銘柄はマージンをキープするのが難しそう。そのため引き続き消費動向への注目度は高い。今週末から来週にかけては、クレジットカード各社の決算が控えている。一部のデータでは、デビットカードとクレジットカードの利用額は、現在月次で1%台の伸び」などと述べた。藤井さんはEPSのアナリスト予想の変化に注目している。藤井さんは「米株は決算が近づくにつれて、アナリストが業績予想を下方修正するトレンドがある。今回は期待値が高すぎて決算後が怖いとのネガティブなコメントがマーケットでは多く見られる。S&P500のうち493銘柄で年後半に伸びが期待されている。去年はこの時期に需要が低迷していてそこからの回復が見込まれる。ただ直近の経済指標、企業コメントは幅広く弱いものが多く、大型テック以外のEPS予想が強さをみせるのか心配。資本財について予想EPSが-4.7%。ダウンサイド観点のリスクからは救いかと思う」などと述べた。