段ボール大手のレンゴーは建築の木質廃材を使い、再生航空燃料(SAF)の原料となるエタノールを生産する。約200億円を投じて設備を導入し、2027年に生産を始める。国土交通省は30年までに国内の航空会社が使う航空燃料のうち、SAFを1割混ぜて使う計画だ。レンゴーの生産量はSAF換算で2030年時点の国内需要の1%弱で包装用紙の製造や廃棄物のリサイクルを手がける静岡県の子会社、大興製紙を通じて事業を展開。大興製紙の工場にエタノール精製に必要な透過、発酵、蒸留設備などを設置。2027年には建築廃材に由来するエタノールを年間2万キロリットルの規模で製造しSAFを製造する石油元売りなどに供給する方針。(日経電子版)