承認が決まった第一三共の「ダイチロナ」はアメリカのファイザー社製やモデルナ社製と同じ「mRNAワクチン」で新型コロナウイルスの流行当初に広がった従来株に対応したもの。成人を対象に追加接種用としている。今年秋からの新型コロナのワクチン接種では現在流行しているオミクロン株の派生型「XBB」に対応したファイザー社とモデルナ社の新しいワクチンを使う予定で、厚労省は近く第一三共のワクチンを正式に承認する予定だが接種にどのように使うかの見通しは立っていない。また同時に審議されていた塩野義製薬が開発した新型コロナワクチンについては現在までの臨床試験の成績では有効性を明確に説明することが難しいとして継続審議となった。