今回中国の4~6月期のGDPは政府目標を下回る4.7%の成長率となった。これはエコノミスト予想を下回るもので、中国経済の停滞感を抱かせる結果になった。新型コロナウイルスの影響からいち早く抜け出し、2021年には8.1%の成長率を達成した中国だが、この勢いが半減した形となる。その要因には内需不足が挙げられる。消費と不動産市場の不振、その中でも不動産市場の低迷は大きく、不動産価格はかこ9年間でも最も大きい下落率となった。今回の発表に関して中国は記者会見での発表を見送った。これに付随し、中国が発表するGDPと実際のものに乖離があるのではとする向きもある。実際に不動産関連の不振に関しては様々な報道がなされている。日本にとっても中国は輸出・インバウンドで重要な相手国となるのでその影響が注視される。