米国のバイデン大統領の撤退表明後に行われた世論調査で、ハリス副大統領がトランプ前大統領をリードしていることが明らかになった。調査会社のイプソスとロイターは23日、バイデン大統領の撤退表明後に行われた世論調査の結果を公表した。支持率はハリス副大統領が44%。トランプ前大統領は42%で、ハリス氏が2ポイントリードしている。1週間前の調査では、トランプ氏がバイデン氏を2ポイントリードしていた。こうした中、ハリス副大統領は23日、大統領選の激戦州を訪問し、初めて選挙集会で演説を行った。ハリス副大統領は「中流層を築くことが、私の大統領としての明確な目標となるでしょう。中流層が強ければ米国は強くなるんだ。しかし、トランプは私たちの国を後退させようとしている」と述べた。ハリス氏はトランプ氏への対決姿勢を鮮明にし、中間所得層の強化や人工妊娠中絶の権利保護を訴えた。一方、新型コロナウイルス感染による隔離を終えホワイトハウスに戻ったバイデン大統領は、24日に国民向けの演説を行うと発表した。大統領選からの撤退を決断した経緯について説明する。