日経平均株価急落の要因の1つとなった米国の景気減速への懸念。これから開く注目のニューヨーク株式市場の雰囲気を米国総局・江崎大輔記者が報告。ニューヨーク株式市場は、これから1時間余あと、日本時間午後10時半から開く。ダウ平均株価の先物価格は、一時900ドルを超える急落となっていて、こちらも厳しい月曜日を迎えそう。投資家の不安な心理を表すとされるVIX指数は20を超えると警戒といわれる中、一時50を超える水準まで上昇した。新型コロナの感染拡大で市場が混乱した2020年以来の水準。米国では先週、市場予想を下回る経済指標が相次いで発表された。そこにFRB(連邦準備制度理事会)が景気の先行きを警戒する見方を示したとの受け止めが重なったことが、投資家の心理を悪化させている。市場関係者には「今やニューヨークのトレーダーは、東京市場の株価下落を見て驚いて株を売っている」とのことで、太平洋を挟んで、動揺が連鎖している状況がうかがえる。