関東にある3LDKの注文住宅、こだわりは暖かみのある雰囲気と子育てに適した間取り。女性は、4年前夫婦で5000万円の住宅ローンを変動金利で組んだ。しかし、3カ月前、突然銀行からローンの一括返済を求める督促が届くようになった。督促の理由は、夫が借金を理由に5カ月間にわたりローンを滞納していたことだった。この夫婦が組んでいたのは、ペアローン。ペアローンは、通常お互いが連帯保証人となる。どちらかが支払えなくなった場合、もう一方が2人分の返済を負担しなければならない。先月中旬、任意売却協会・小出裕也相談員が女性のもとを訪ねた。住宅ローンを滞納してしまった場合、裁判所が売り主になる競売があり、売値が相場より安くなる傾向がある。任意売却は、通常の不動産売買と同じルートで売られるため、より高額での売却が期待できる。残っているローンは、3800万円。任意売却の手続きを進めている。任意売却でローン残高を減らすことに成功した人も。競売であれば数千万円残ったかもしれない借金は、400万円ほどに減らすことができた。