不動産経済研究所によると、今年5月に発売された東京23区の新築マンションの平均価格1戸あたり1億4049万円。去年同月比36.1%上昇。不動産コンサルタント「任意売却119番」は、住宅ローンの返済に困っている人の相談を受け付けている。近年シニア世代を中心に相談者が増加しているという。相談にきた59歳自営業の男性は、34歳の時35年ローンで東京近郊に新築の一軒家を購入したという。約4400万円を借り入れ、返済額は毎月約13万円。69歳で完済を予定していた。大きく崩れたのがコロナ禍の時だったという。輸入品の卸売業を営んでいたが、新型コロナウイルスの影響で世界市場の物流が停滞。年商はコロナ禍前比で約3分の1に減少。その後蓄えを取り崩し事業を続けていたが、近年の円安も影響し事業の立て直しが困難に。そして今年2月頃返済ができなくなり事実上の住宅ローン破綻に陥った。現在も2000万円以上のローンを残している。