スクールバッグ「ワッペ」の人気の源流を調査。ワッペが初めて登場した雑誌は、「S Cawaii!」の2003年11月号。村瀬さんは、ワッペに憧れ、2002年に八王子の片倉高校に入学したという。23年前から愛用していたワッペは、今でも大事に取ってある。村瀬さんの友人で、別の高校に通っていた舞さんは、ワッペを店頭に買いに行ったという。1991年に片倉高校に入学したという女性によると、90年代初頭のワッペは、スクールバッグではなく、体操着入れでおしゃれではなかったという。92年入学の男性によると、92年にはほぼ使われていなかったが、94年には学校内で流行し始めていたという。92年入学で、造形美術コース1期生のまいもさんによると、憧れの先輩が仲間と一緒に持ち始めたという。その先輩である法子さんによると、私立高校のスクールバッグのようにお揃いで使えば、体操着入れもおしゃれに見えるのではないかと使い始めたという。先輩のマネをして後輩たちも使うようになり、92年以降校内にワッペが広まった。95年には、他校の生徒が持ち始め、翌年には流行した。97年、当時カリスマ女子高校生などを取り上げ大人気だった雑誌「東京ストリートニュース」に、片倉高校の菊地さんが掲載され、ワッペは都心にも広がっていった。2000年代に入ると中学にも広がり、恋のアイテムや、先輩に目をつけられるアイテムになった。2009年の雑誌に掲載された東京の流行ランキングでは、H&Mを抑え、ワッペが4位となった。今では、親子2代でワッペ世代が現れ始めた。
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URL: http://www.shibuya109.jp/
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