加藤シゲアキさん(36)にとって7作目となる長編小説「なれのはて」は終戦前夜に起きた空襲をテーマに、力強く生き抜く人々の姿を描く物語である。前作の「オルタネート」で最も将来性のある新人作家に贈られる吉川英治文学新人賞を受賞するなど、出版業界から注目されている。また会見では旧ジャニーズ事務所の性加害問題についても聞かれると「この小説を出して良いのか、すごく葛藤した。自分たちの会社で起きた問題なので、自分たちが一番組織や会社に厳しい目を向けるべき」と話した。また「おこがましいながら、自浄作用の一端を担えればと思っている。それが出来なければ、そこの組織に必要ない」と話した。