大和証券キャピタルマーケッツアメリカのシュナイダーさんは「半導体株は値幅的に調整が進んだといえる。主要半導体株からなる「SOX指数」は年初から7月10日の高値まで4割以上上昇したあと先週7日までに25%下落した。先週はまた相場の過熱感を表す「RSI」が売られ過ぎを示す30のラインに接近し、その後反発している。過去5年間のSOX指数とSP500指数の相対PRの推移を示したグラフを見ると2022年以降「チャットGPT」が公開されてからのAIブームで水準が切り上がっていることが分かる。足元ではここ2年間のレンジ下限近くまで調整しているため押し目買いが入っている。注目は今月28日に発表される「エヌビディア」の決算。エヌビディアのデーターセンター売上は2-4月期の実績が前年比5.3倍だったのに対し5-7月期のアナリスト予想は前年比2.4倍。これは前年同期から爆発的に伸びたためハードルが高いせいで高成長は続く。またエヌビディアの受託製造を請け負う「TSMC」が先週発表した7月の売上高が6月に比べ大きく伸びたことからもAI半導体に対する旺盛な需要がうかがえる。一方気になる点は次世代GPU「ブラックウェル」の出荷が3か月以上遅れるとの観測報道。ただアナリストはクラウド大手3社が設備投資計画を加速する環境にあるなか、遅延の影響は限定的とみているようだ。決算発表ではこの出荷遅延に関するアップデートと今後の業績見通しへの影響に注目いしている。」などと述べた。