ノーベル平和賞に選ばれたナビ・ピレイ氏はICCを訪れ、赤根智子所長と握手をし、職員らに「あなたたちの思いやりと勇気があるからこそ罪を裁かれないという事態の横行を防げている」と激励をおくった。ナビ・ピレイ氏は2003年から2008年までICC判事を務め、法の下の正義と人権を守り抜く姿勢を貫いてきた。ノーベル委員会はピレイ氏について「平和と国際法の推進に貢献した」と評価。しかしトランプ大統領は「ノーベル賞が贈られたのは国連のリベラル派で聞いたこともない奴」などとコメント。このトランプ大統領によって、国際法に基づく秩序が脅かされている。ICC解体を公言するトランプ政権は、ノーベル平和賞発表直後「資金源を断ち活動を麻痺させる」とICC本体への制裁を発表。赤根智子所長は「国際法秩序に対する攻撃」などとコメント。この制裁のタイミングについてピレイ氏は「偶然とは思えない」との認識を示し、ICC訪問理由について「すでに制裁を受けている人たちを守るため」などと話した。ピレイ氏の訪問を受け赤根所長は、国際司法が果たす永続的な平和の礎としての役割が認められたことを示す重要な出来事だと祝意を示したという。
