買い物の支払いに使ったりためたりできるポイントサービスの先駆けとなったTポイントはきょうライバルだったVポイントと統合した。TSUTAYAを運営するカルチュアコンビニエンスクラブが展開するTポイントが三井住友フィナンシャルグループが展開するVポイントときょう統合した。実際の利用者は延べおよそ8600万人、国内有数のポイントサービスとなる。今回の統合、背景にはポイント経済圏を巡る競争の激化がある。2003年に始まったTポイントはコンビニなどの提携先の店舗やネット通販での買い物でもポイントがたまる共通ポイントの先駆けとして1億人を超えるまで会員数を増やしていった。そこへ台頭してきたのが携帯大手各社。スマートフォンの普及などを追い風に決済機能とも結び付けながら存在感を高めている。携帯各社が公表している会員数をみるとKDDIなどのPontaポイントは1億1000万人以上、このほか楽天グループの楽天ポイント、NTTドコモのdポイントも1億人に上っている。専門家は各社の競争は今後も続くとした上で、ポイントがあることで新たな消費活動が起こることもあり日本経済にとってはプラスの要因となるなどと指摘した。