おととい始まった卓球の全日本選手権。パリ五輪選考レースは、ここで決着する。女子シングルスの代表2枠に加え、強化本部の推薦で決まる団体メンバー1枠を選考するうえで、重要な大会となる。選手らが目指すのは、打倒中国だ。中国は、オリンピックで団体競技が始まった2008年の北京大会から、すべてで金メダルを獲得している。中国に最も脅威を与えているというのが、五輪選考ポイント首位の早田ひなだ。去年は、現在世界2位の王芸迪に、2連勝した。今月、ドーハで行われた大会では、世界1位の孫穎手に敗れたが、あとの一歩のところまで追い詰めた。選考ポイント3位の伊藤美誠に次いで、選考ポイント5位の張本美和も警戒されているという。張本は去年、早田に初勝利をあげた。先月の国際大会では、孫穎莎とのフルゲームでの激闘を演じた。平野美宇は、去年、中国人選手に二度勝利するなど、世界の舞台で実力を発揮している。きのうの全日本選手権、団体戦3枠目を狙う張本美和が登場した。