路上飲酒のルールが厳しくなる。去年のハロウィーンの時期の東京・渋谷の様子では、路上で飲酒している人が多く見受けられる。渋谷駅周辺では、こうした路上飲酒が日常的に確認され、問題になっているとして、年間を通じて禁止する条例の改正案が、きょう可決された。可決された条例の改正案では、路上での飲酒の禁止を通年に拡大。対象区域も拡大。新たに渋谷区役所周辺や渋谷ヒカリエなどがある渋谷駅の東側も禁止の対象となる。時間帯は、午後6時〜翌朝午前5時まで。区のパトロールが見回って、路上飲酒をしている違反者に指導を行うが、罰則規定についてはこれまでと同様、盛り込まれていない。路上飲酒の規制強化を要望していた地元の商店街。渋谷センター商店街振興組合・鈴木達治理事長は「路地に入った所にゴミが置かれていく。清掃部隊が追いつかない」と語った。最初に条例が制定されたきっかけは、2018年のハロウィーン。軽トラックが横転させられるなどの混乱が起き、翌年、渋谷区はハロウィーンや年末年始は路上や公園での夜間の飲酒を禁止する条例を制定。路上飲酒が再び問題になったのは去年、新型コロナの5類以降後。外国人観光客が増える中で、SNS上で渋谷は路上で飲酒できるという情報が急速に広がり、外国人や若者による路上飲酒が目立つ状況となっている。条例はことし10月から施行される予定。東京・新宿区でも条例案が区議会に提出されている。ハロウィーン期間を中心に、歌舞伎町周辺で路上飲酒を禁止する方針。
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